アメリカ市場に行こうよ!

現在アメリカ出張中で、今はLAです。Rainy seasonのシリコンバレーから南に下ってきて太陽を拝めると思ったら、珍しくLAも雨続き。せっかく週末に入ったのに、ビーチウォークにも行けず、ちょっとがっかり。
とはいえ、いつも通りクラスメートのDarrellとAna-Mariaの家にタダで泊めてもらい、友人たちとディナーに行ったりできるのはいい息抜きになります。
さて、今回もいろいろと新たな展開があったのですが、特に今後面白くなりそうなのが、私もメンバーになっている在ロサンゼルスの大石会計事務所(http://www.oishiandcompany.com/)で開始しようとしている、「日本企業のアメリカ進出支援の、無料子会社設立サービス」。これは、大石さんらしい本当にユニークなサービスで、アメリカに進出したいけどなかなか時間もリソースも限られている日本企業に対して、アメリカの子会社を(資本金を除き)無料で設立し、住所もオフィスも、ダウンタウンにある大石会計事務所の1画を1年間無料で使わせてもらえるというもの。そうした上で、もしアメリカ市場でのビジネスが立ち上がりそうになり、市場リサーチや提携先探し、販路開拓などのニーズが発生してきたら、私のようなコンサルタントがその作業量に応じてリーズナブルなフィーでサービスを提供すればいいし、大石さんの事務所では財務や税務申告業務を請け負います、という訳です。

大石さんも私も、共通の感覚として持っているのは、「やはり日本企業にはどんどんアメリカ市場に出てきて、新たなビジネスチャンスを見つけて欲しい。かなり飽和気味の日本市場にとどまっていては、さらなる成長や発展は見込めない。」というもの。でも企業側としては、「でも、お金も時間も無いし、それを出来る担当者もいない」という問題を抱えているところが少なくない。世界中のどこに出しても十二分に競っていけるいい製品をもっていても、それを具体的に市場に出していかなかったら、気付いてさえもらえない。だから、イニシャルエントリーのところをまずは大石さんのところで肩代わりしますという、非常にビジョンに満ちた意欲的な考えなのです。大石さんとしても、すでに自分の事務所を持っていて、それは固定費として発生しているから、プラスアルファでその1画を提供したところで、追加でお金がでていくわけじゃないから、全然問題ない。じゃ、あとは会社登記の費用200-300ドルも肩代わりしてあげちゃいますという、ビジョンに満ちた提案なんです。

これは、私も強く共感。だから、私も一緒になって、まずイニシャルの情報や知識の提供は無料でどんどん行っていき、企業側に「もっともっとアメリカで具体的なアクションを起こして行きたい」と感じて欲しいと思っています。そこでビジネスチャンスを広げられた企業には、改めてグローバル展開のビジネスプランを作成し、それに基づく資金調達、さらにはロンドン市場AIM市場やシンガポール証券取引所カタリスト市場への上場まで、一貫してサポートしていくのが、今年の夢です。大石さんという、志を持ったパートナーとも組んでいることだし、なんとか実現したいなぁ。

このアイデア、日本に帰ったら、ことあるごとにどんどん情報発信していこうっと!! 

石崎 浩之

国際ビジネスコンサルタント
ブレインストーム・ワールドワイド代表

今日のBGM:マイケル・ブレッカー「Pilgrimage」
昨年1月に他界したマイケル・ブレッカーの遺作となったアルバム。「聖地への旅」と名づけられたこの作品には、ハービー・ハンコックやパット・メセニー、ブラッド・メルドーなどの当代一のミュージシャンが集結した。私はUSC留学中にキャンパス内でコンサートがあり、その演奏を鑑賞する機会があったのですが、豊かで深みのある素晴らしいライブでした。本当に惜しい人を亡くしたものです。