RSA Conference から

brainstormww2007-02-10

ITセキュリティで最先端のイベント、RSA Conference が終了しました。ビジネスパートナーの徳田さんといろいろ歩き回り、二人ともへとへとでした。でも、やはりこうしたChallengingな仕事はやりがいがあるし、徳田さんのように「腹を括って」アメリカで奮闘している人とコンビを組むのは、とてもエキセントリックで楽しいものです。氏とは、これからもいろいろコラボレーションしていきたいものです。
ところで、今回改めてアメリカ企業のスピードの速さを実感しました。ITセキュリティ分野の話ではあるんですが、アメリカの監督官庁であるFFIECのオンラインバンキングに対する指導に対して、各金融機関そしていろいろなIT企業が対応策を模索しているのですが、そのプロセスにおいて、Cyota、そしてPassMarkという企業が独自の方式を開発し、大手銀行などで採用されて有力になりつつあったのです。そこで、RSAという会社がこの2社を買収して認証方式や技術を吸収。Cyotaは2005年12月、PassMarkは2006年4月の出来事です。そして2006年6月には、そのRSAを大手企業であるEMCが約21億ドルの現金で買収し、全部飲み込んでしまったのです。この間わずか1年ちょっと。なんというダイナミックさ、そしてスピード感でしょう。まさに大が小を飲み込む食物連鎖のように、強者は食って食ってさらに強くなる。この世界の目まぐるしさをリアルに体感できることは、やはり時間やコストに代替できないメリットです。それにしても、アメリカに来るたびに感じるけど、意思決定とアクションのスピードが凄い。自分ももっともっとスピードアップしなきゃ!!