350円で転がりだしたキャリア

brainstormww2007-02-27

最近、偶然にもいろんな機会で「英語、どうやって身に付けたの?」とか「留学前の英語の準備、どうしたの?」と聞かれることがありました。もうこれからは、通常の日本の会社でも、海外の企業とメールや電話でコミュニケーションをとる機会が増えてるので、みな強い関心を持っているようです。
これは私の個人的な経験で、必ずしも全ての人に当てはまるわけじゃないでしょうが、結構お勧めなのが、NKHラジオ講座の「ビジネス英会話」(旧:やさしいビジネス英語)。私のコンサルへの転身も、その後のMBA留学も、さらには現在の国際ビジネスコンサルとしての独立も、そして将来的に海外で日本語教育ビジネスをやってみたいという願望も、28歳のときに手にした350円のテキストから始まっているんです。これホント!
自分のキャリアに逡巡してたそのころ、なにか身につけなきゃと思ったけど、金ない時間ないの状況の中、「せめて英語くらい身につけよう。でもどうやって?」と思ったときに、ふと「ラジオ講座のやさしいビジネス英語ならテキストは一月350円だし、1日20分。これなら出来ないわけないし、これすら出来なかったら他のものもできるはずがない!!」と始めてみたら、このタイトルが大きな嘘で、全然易しくない。メチャ難しい。でも、内容が非常に面白い!! というので、自分の英語力の全般的なダメさ(単語力、リスニング力)に辟易しつつも、ずっと続けてたら、そこそこ英語力が付いてきた。そしてある機会でコンサルファームの入社試験を受けられることになり、アメリカ人COOとの2次面接もなんとかこなし、今のキャリアが始まったわけなんです。

英語を通して感じとるアメリカの実生活

ま、私のことはさておき、このプログラムの内容は本当に有用です。留学前は、「こんなフレーズ、本当に使うの?」と感じていたのですが、現地に行ってみて、実生活で日常的に使われていることが分かったのです。また、そのときどきのトピックス(例えば、アメリカのビジネススタイル、生活習慣、社内暴力、エイズ、子供の教育問題など)が、非常に現実的なので、そのレッスンを通して実態としてのアメリカの生活や問題、そして個人レベルでの温かみなどを、間接的に、そしてリアルに感じ取ることができたのです。
もちろん、これだけではヒアリングの改善には限界がありますが(これについてはまた別の機会に)、リアルな単語や表現に触れる、そしてなにより重要な、「好奇心を刺激する、そして英語を楽しむ」という点では、とてもいいスタートであり、継続法です。しかもたったの350円/月! これから手軽に英会話を始めてみたい方、是非お薦めですよ!

石崎 浩之
国際ビジネスコンサルタント
ブレインストーム・ワールドワイド代表(http://www.brainstormww.com/