大切なのはやはり「人」を育む環境や文化。そして個のネットワークの時代へ。

ありきたりですが、やはり「企業は人なり」といいます。それも、以前のように終身雇用が当たり前の時代ならいざ知らず、最近はどの会社でも短期間で人材が入れ替わってしまいます。すると、企業の立場からすると、従業員に対してゆっくり時間と費用をかけて育成するインセンティブがなくなり即戦力を求め、そして転職してきた人間も短期間で環境に馴染んで一定のパフォーマンスを見せないと居づらくなってすぐ転職・・・ というサイクルが、どんどん加速しているように感じます。
今では当たり前になった、短期成果主義実力主義の影で、従来の日本企業の良い面であった相互扶助、和に根ざしたグループ力といった文化も衰退しているとしたら、それは合理主義や株主主義といった大言に隠された拝金主義の弊害なのではないでしょうか? 
そんな時代には、企業という組織体の吸引力は弱くなり、代わって人的ネットワークが大きな拠り所となるでしょう。とくに、私のように個人でサービスを提供している人間はなおさらです。だからこそ、以前の同僚や現在のクライアント、そして友人たちには、できるだけ時間を割いて、刺激あるネットワークを育んでいきたいものです。