独立系の人間はフィーが格安

さて、MRIパートナーズの基盤は、FP、税理士、コンサルなどでそれぞれ自分の事務所を運営している独立した専門家で、その集合体が合同会社を組成したのが現在の形です。そもそもがまず自分自身の独立採算を保った上で、お互いの資産(顧客基盤、ノウハウ、情報、アイデアなど)と、各領域における専門スキルを持ち寄り、相互に補完しあうことで、コラボレーションすることを目的にすると同時に、お互いにサービスも提供しあっています。例えば、我がブレインストーム・ワールドワイド㈱の税務・経理業務は、全面的に羽田さんに、かなり格安な料金で受けていただいています。

ここで、独立系の人間のメリットをアピールさせていただきたくと、私たちの料金設定は、一般的な相場に比べてかなりお得です。私が羽田さんにお願いしている作業はお仲間の特別価格という部分もありますが、羽田さんが外部の方に提供している料金設定はやはり良心的だ思いますし、そうした金額設定はMRIスタッフをはじめとした独立系の人間全般に少なからずあてはまることでしょう。それは、一般的な事務所が、相応の間接費(オフィス賃料、管理部門、情報システム、お偉い取締役の役員報酬などなど)を抱えており、各現場スタッフはその分をまかなうだけの金額をクライアントに課金しなければなりません。また、従業員であるコンサルタントや担当者が必ずしも毎日恒常的に仕事があるとは限らない、少なくともクライアントに課金できる仕事がフルにあるとは限らないのに対し(研修などの時間もそうですね)、会社は毎月一定の給料を従業員に支払わなければなりません。よってその平準化の分も、既存のクライアントサービスの料金に上乗せしてまかなわなければならない、ということなんです。それに福利厚生や保険などの会社負担分もあります。一般的に、コンサル会社や税理士事務所は、一人のコンサルタントや税理士スタッフに対しその年収の2.6倍〜3.0倍くらいの料金を、クライアントから稼いでもらわないといけない、というのが相場だといわれています。

それに対して個人が独立してサービス提供している私たちは、最低限の事務所しか持たず、管理部門もないので、本当に最低限の間接費に抑えることができます。例えば、MRIが共同賃貸してる築地オフィスは、一人当り、福沢諭吉さんが片手にも満たない程度です。それに、管理業務、営業活動、販促用資料作成からDM発送リストの入力・ラベル貼り・発送、新規開拓、果ては文具の購入からごみ捨てまで、全部自分たちでやりますし、自分たちのスキルアップ・教育は、平日の夜なり、週末なりの自助努力です。その分、クライアントに課金しなければならない料金は、2.6倍〜3.0倍などというレートになる必要はありません(ホントはそれくらいのレートでチャージできると嬉しいんだけど・・・)。
(続く)