もうひとつの側面は、不安な日本の将来への個人的対策

逆に、私が日本の円に対して抱いている危惧は、中長期における日本のインフレ・円安なんですね。これはもう周知の事実ですが、日本の国家財政は火の車です。去年夕張市が破綻しましたが、これは特殊な例ではなく、むしろ多くの地方自治体がギリギリの状態のようです。(2年ほど前、沖縄の離島を中心とした市町村をいくつか回ったことがあるのですが、みな口を揃えるように財政難だと言っていたことを、いまでも鮮明に覚えています)。それにもかかわらず、公費の無駄遣いや談合は留まる様子を見せません。もうこうなると、政府・地方自治体はどうするか? A.破綻する、B.国債・公債に対し「もう払えませ〜ん」とバンザイするデフォルト、C.現金を刷る、のどれか、あるいは組み合わせになると思います。もちろん、全ての自治体がそうなると言うわけではありませんが、第二、第三の夕張市は出てくるでしょう。またBについても、結局また記者会見で頭を下げておしまい、という光景が繰り返されかねません。そうすると、お金のなくなった政府・自治体は増税か札を刷るしかないでしょう。これが本当に起これば・・・ インフレ、そして円安です。そのケースに対応するためにも、今後は外貨資産を引き上げていくというのが、個人的な方針です。