香港・シンガポール・台湾・ソウル・上海は羽田発着にしてほしい

そう考えると、もし欧米企業がアジアパシフィックの拠点を新設しようとすると、東京よりも香港やシンガポールにする理由が良くわかる。いまや世界の2大成長市場である中国とインドは、ここからカバーするのが効率的だから。（例えば、前回LAから戻るときのシンガポール空港の東京経由シンガポール行きの便は、日本人よりもインド人でごったがえしてたくらい。これが実態なんです。）
逆に、東京はそもそも拠点として魅力が低下しているだけでなく、成田の不便さが極めて大きなマイナスになっていると思う。国際空港として、都心から1.5時間前後もかかるなんて、海外の人から「使えね〜」って言われるよね。だから、せめて香港・シンガポール・台湾・ソウル・上海は羽田発着にしてほしい。羽田ならまだ都心に近いので、そこから他のアジア主要都市へのアクセスはだいぶ改善する。本当は、ニューヨーク、ロス、アムステルダム辺りも羽田発着にしてほしいけど、すぐにそこまでは求めないから、まずはアジアだけでもカバーしてほしい。それが出来たら、あとはアジアで日本だけ対応していない携帯電話のローミングサービス。
これだけでも、大分改善すると思う。というより、それができないだけで、東京がいかに他の都市よりも不便かを考えないと、これからアジアに進出する企業はみな香港やシンガポールに行かれちゃうよね。頑張れ、日本！！

あ、また救急車のサイレンが鳴ってる･･･

石崎　浩之
国際ビジネスコンサルタント
（http://www.brainstormww.com/）