サンフランシスコからアジアを見る

それにしても、こうして海外に出てそこの視点で考えると、やっぱり欧米の人は「日本」という特定の国でなく「アジアパシフィック」という地域で捕らえていることを、改めて実感します。例えば、出展社企業である地元アメリカの企業と話をしてて、「日本から来てる」と伝えると、「あ、アジア地域はシンガポールオフィスが担当してる」とか、「日本は香港がカバーしてる」いう回答が返ってきたりします。つまり彼らにとっては、日本もアジアパシフィックの一地域に過ぎないんですね。だって、彼らは東アジア・東南アジアの地理なんて、あまり詳細に把握してませんから。(それは、大多数の日本人がオハイオ州イリノイ州がどこにあるかを詳細に知らないのと同じこと。)
実際のビジネスの感覚でも、香港に拠点を置けば、そこから東京、上海、ソウル、台湾、シンガポールなどは大体3-5時間のフライトで到着できる。それって、アメリカ国内の東西の移動、あるいはEU域内の移動と大差がないわけだから、彼らから見たら、「十分カバーできる範囲でしょ?」という感覚ですよね。