イタリア人に破壊された既成概念

以前、イタリアに行ったときの話し。7月の蒸し暑いローマで、一切れ200円くらいでも十分に美味しいピザをパクつき、道行くイタリア人美男美女を眺めながら、ボーっと「イタリア人はヒドイ奴らだ。だって、女性のことと、美味い食べ物のことと、サッカーのことと、音楽のことと、クルマの」ことと、ファッションのことばっか考えてて、ものごと真面目に考えてないぢゃん!!」と思いついた。実際、僕の知ってるイタリア人は概して能天気、仕事の話しててもすぐに話題があっちこっち飛ぶ。ほんとにお気楽、というイメージが、自分の中で定着していたので、いざイタリアに行ったら、そんなことを感じたのです。

ところがそこで、一人自問自答してみたら、ちょっと自分でも驚き。もしそれをイタリア人に言ったとして、相手に「えっ、それでいいじゃん。とても楽しくて幸せな人生でしょ。どこがいけないの?」と反論されたら、なにも言い返す根拠が見つからなかったんです。「いや、もっと真面目にしないと・・・」と言ったところで、その先がつながない。なんの論拠もない。100%負けてます。
そこで気付きました、「それでいいんじゃん!!」と。だって、別に他人に迷惑かけなくて、自分が困らないんだったらね。というわけで、以前から漠然と考えてたけど自信を持ちきれなかった「人生楽しけりゃそれでいいじゃん」という考えが、自分の中心にデンと居座った瞬間でした。結局、通常自分がとらわれてた「こうじゃなきゃいけない」という既成概念って、なんの裏付けも根拠もない、その程度のものだったんすよね。というわけで、自分としてはなんでもかんでもとりあえず楽しむ、という方針でおります。とくに重要なのは、サッカーと音楽ね。あと、ついでに仕事も結構楽しんじゃってます。