映画「夜のピクニック」を観ました

第二回本屋大賞・第26回吉川英二文学新人賞を受賞した小説「夜のピクニック」の試写会に行ってきました。
著者の恩田陸さんの母校である水戸一高の名物行事を題材に扱った小説として話題になり、私を含む卒業生たちもあの頃の思いを振り返るよい機会として、とても注目していました。というワケで思いっきりノスタルジックになり、とても客観的に評価できる立場じゃないんだけど、そこそこ良い映画だと思います。
原作にほぼ忠実に則ってストーリーが展開し、そこにおける2人の主人公の心象表現が描かれていきます。最後のゴールシーンは、ちょっとほろっとさせますね。ただ、もしこの映画が現実のイベントを題材にしていることを知らずに、あるいは本を読まずに観るとしたら、ちょっと作り話というところに目が行くんだろうな。そういった意味では、あのちょっと特異なイベントにおける特殊な心理状態が十分伝わるかどうかは不明。でも、まずはできるだけ多くの人に原作の「夜のピクニック」を読んでもらい、その後に映画館に足を運んでいただきたいものです。