海外生活を通して振り返るようになった日本文化

と、こうした思いを改めて明確に抱くようになったのは、留学という海外生活がきっかけだと思います。私の留学していたUSC IBEAR MBA(www.ibear.com
)は、50人強の学生が23ヶ国(だったと思う)から来ていた、とても国際色に豊んだビジネススクールでした。そんな環境で周囲の人間は、ボクが○○大学出身とか△△社勤務であるといった経歴は全く関心がないし、ボクも相手側の過去なんか知ったこっちゃありません。要は、いまここで何ができるか、お互いに何を提供しあえるかだけが、唯一の関心事というワケです。そういった意味で、日本での全てのしがらみから解放され、純粋に将来だけに目を向けたもの同士で、ゼロからスタートできる環境を心地よく感じたものです。ただ、そうであるが故にこそ、逆に自分の源泉である日本という国や出身地についても改めて考える機会になったように思います。実際、クラスメートから「◇◇って、日本ではどうなの?」と聞かれて答えられないと結構恥ずかしくて、いろいろ調べなおしたりしたし。そうしたプロセスを通して、自分が日本人であること、日本という国や日本人という民族についてなどなど、認識を新たにしたようにも思います。